• 2026年11月1日
  • 2026年10月28日

貧血を指摘されたら何科へ?鉄欠乏性貧血の症状・原因・検査・治療|新橋・汐留の伊原医院

健診で「貧血」「ヘモグロビンが低い」と指摘されたり、疲れやすさ・動悸・息切れが気になったりしたとき、何科を受診すればよいのでしょうか。

迷ったら、まずは身近な内科へご相談ください。新橋・汐留の伊原医院では、採血で貧血の程度や原因を調べ、鉄欠乏性貧血には鉄剤処方と経過の確認を行っています。

健診結果を手に、貧血の検査について内科で相談する女性の水彩イラスト
健診で指摘された貧血は、結果票を持って内科へ相談をしましょう。

この記事のポイント

  • 貧血を指摘されたら、症状がなくてもまず内科で原因の確認を。
  • 鉄欠乏性貧血では、鉄を補うことと、鉄が不足する原因を調べることの両方が大切です。
  • 伊原医院では採血・鉄剤処方を行い、必要に応じて消化器科や婦人科などへご紹介します。

1.貧血を指摘されたら何科へ?まずは内科にご相談ください

症状がなくても、原因を確認しましょう

ゆっくり進む貧血は自覚症状が目立たないことがあります。「毎年のこと」と放置せず、健診で再検査・精密検査を勧められたら受診しましょう。

内科では健診結果や症状、経過を確認し、必要な採血を行います。貧血の程度・進行の速さ・持病によって、対応の急ぎ方を判断します。

必要に応じて、消化器科・婦人科・血液内科へつなぎます

胃腸からの出血が疑われれば消化器科、過多月経や不正出血があれば婦人科へ。鉄不足では説明できない貧血や白血球・血小板の異常などには、血液内科への紹介を検討します。

不正出血や閉経後の出血がある方は、直接婦人科に相談しても構いません。

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2.貧血とは?鉄不足以外にも原因があります

貧血は、血液中のヘモグロビン(Hb)の濃度が低くなった状態です。赤血球に含まれるHbは全身へ酸素を運ぶため、不足すると疲れやすさや息切れなどが現れます。

成人では一般に男性でHb 13g/dL未満、妊娠していない女性で12g/dL未満が目安です。年齢・妊娠の有無、健診施設の基準や過去の値も踏まえて判断します。[1]

立ちくらみは血圧の変化などでも起こります。症状だけで貧血と判断せず、血液検査で確認する必要があります。

主な貧血の種類・原因どのような状態か
鉄欠乏性貧血ヘモグロビンの材料となる鉄が不足する
ビタミンB12・葉酸の不足赤血球をつくるために必要な栄養素が不足する
腎臓の病気・慢性炎症に伴う貧血赤血球をつくる働きや、鉄を利用する仕組みが影響を受ける
溶血性貧血・骨髄や血液の病気など赤血球が壊れやすくなる、血液をつくる働きに問題が生じる

複数の原因が重なることもあり、「貧血だから鉄を飲めばよい」とは限りません。

3.鉄欠乏性貧血では、どのような症状が出る?

疲れやすさ・動悸・息切れ・めまいなど

通勤の階段で息が切れる、休んでも疲れが抜けないなどの変化が手がかりになります。

  • 疲れやすい、体がだるい
  • 体を動かしたときの息切れや動悸
  • めまい、頭痛
  • 顔色が悪い

氷を無性に食べたくなる、爪が反り返る、舌が痛むこともあります。

動悸・息切れの原因は、貧血とは限りません

動悸・息切れは不整脈や心不全、肺の病気などでも起こり、原因が重なることもあります。

伊原医院では内科・循環器内科の立場から、貧血以外の原因も検討します。生活習慣病で通院中の方も、歩くときの息切れや動悸の変化をお知らせください。

4.鉄欠乏性貧血はなぜ起こる?鉄不足の背景を調べることが大切です

鉄欠乏性貧血は、鉄の喪失量や必要量に摂取・吸収が追いつかないことで起こります。

月経・過多月経などによる鉄の喪失

月経量が多い、出血が長引く場合は鉄を多く失います。子宮筋腫などが背景にあることもあり、鉄補充とともに出血への対応が必要です。

月経量の増加、大きな血の塊、月経以外の出血などは診察時にお伝えください。

胃や腸からの慢性的な出血

胃・十二指腸の潰瘍や消化管の炎症などによる慢性的な出血も原因です。血便や腹痛がない場合もあります。

特に男性や閉経後の女性では、消化管からの出血の有無を調べることが重要です。原因不明・再発例なども含め、消化器科で胃カメラ・大腸カメラを検討します。

食事からの鉄不足・必要量の増加・吸収の問題

食事量の不足・偏食、成長期・妊娠による必要量の増加、胃腸の手術後や病気による吸収不良も原因になります。出血と重なることもあります。

必要に応じて、悪性疾患がないかを確認します

胃がん・大腸がんからの出血が、貧血をきっかけに見つかる場合もあります。不正出血・閉経後の出血では、婦人科で子宮体がんなども含めて調べます。

鉄剤でHbが改善しても、出血の原因が解決したとは限りません。必要に応じて専門科と連携し、背景の病気も治療します。[3][4]

5.貧血の検査では何を調べる?採血で原因を詳しく確認します

問診と過去の結果が、原因を考える手がかりになります

症状の経過、月経・便・食事の変化、手術歴、持病、薬を確認します。市販のサプリメントや痛み止めもお知らせください。服用中の薬は自己判断で中止しないでください。

血液検査は、必要な項目を組み合わせて判断します

採血では、次の項目から診察内容に応じて必要な検査を選びます。

検査項目主に確認すること
ヘモグロビン(Hb)貧血の有無や程度
MCVなどの赤血球の指標赤血球の大きさなど、原因を考える手がかり
フェリチン体内に蓄えられた鉄の状態
血清鉄・TIBCなど鉄の状態を、ほかの検査と組み合わせて評価
必要に応じた追加検査腎機能、炎症、ビタミンB12・葉酸など

血清鉄が低いだけでは診断できません。フェリチンも炎症・肝臓の病気などで高くなり、正常範囲でも鉄不足を否定できないため、複数の結果を合わせて判断します。[1]

Hbが正常でも鉄の蓄えが減っている場合があります。疲れだけで鉄不足と決めつけず、症状や出血の状況から追加検査を判断します。[6]

採血だけでは出血場所などは分からず、専門科での検査が必要な場合があります。

6.鉄欠乏性貧血の治療は?伊原医院でも鉄剤を処方しています

鉄剤で不足している鉄を補います

治療は一般に内服の鉄剤で行い、伊原医院でも処方しています。貧血の程度、持病、併用薬、副作用の経験を踏まえて製剤や飲み方を決めます。

飲み方・飲み合わせは処方時の説明に従ってください。内服が難しい、効果が乏しい場合は原因を確認し、治療の変更や専門医への紹介を検討します。

食事の改善も大切ですが、食事だけでは十分でない場合があります

肉・魚・貝類、大豆製品、緑の葉野菜などを、主食・主菜・副菜のそろった食事に取り入れましょう。すでに貧血がある場合、食事だけでは補いきれないことがあります。出血が続く場合は、その原因への治療も必要です。

鉄剤による吐き気・便秘などはご相談ください

吐き気、胃の不快感、腹痛、便秘、下痢などが出ることがあります。以前合わなかった方も、製剤や飲み方を調整できる場合があるためご相談ください。

鉄剤で便が黒くなることはありますが、出血でも起こります。タール状の黒い便や血便、ふらつき・冷や汗を伴う場合は、薬の影響と決めつけず速やかに医療機関へ連絡してください。

貧血が改善しても、しばらく治療が必要なことがあります

Hbが改善しても鉄の蓄えが戻るまで、数か月単位で治療を続ける場合があります。採血と出血の状況を確認し、終了時期を判断します。

改善が乏しい場合や再発時は、服用状況、続く出血、吸収の問題、別の貧血の可能性を再確認します。[2]

7.新橋・汐留で貧血の相談をご希望の方へ

健診での貧血、動悸・息切れ、鉄剤の相談は伊原医院へ。生活習慣病で通院中の方も、定期受診時にご相談いただけます。

  1. 問診・診察:症状、健診結果、月経や便の変化、服薬などを確認します。
  2. 必要な採血:貧血の程度や鉄不足の有無、ほかの原因を調べます。
  3. 結果の説明と治療:鉄欠乏性貧血であれば鉄剤処方などを行い、必要に応じて消化器科・婦人科・血液内科などをご紹介します。
  4. 経過の確認:採血で治療効果を確認し、治療期間や再検査の時期を判断します。

健診結果、過去の採血結果、お薬手帳をお持ちください。

伊原医院|内科・循環器内科
東京都港区東新橋1-7-1 汐留メディアタワー地下2階
都営大江戸線「汐留駅」地下2階直結(7・8番出口)、JR「新橋駅」から徒歩約4分(地上ルート)

診療時間:月・火・水・金・土 13:00〜19:00
休診日:木曜・日曜・祝日
最終受付:18:55。検査をご希望の方は18:30までにご来院ください。臨時の変更は医院ホームページをご確認ください。

貧血の相談・電話予約:03-3573-1800
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貧血・鉄剤についてよくある質問

Q. 症状がなくても受診したほうがよいですか?

A. はい。自覚症状がなくても原因の確認が必要です。健診結果を持って内科へご相談ください。

Q. 市販の鉄サプリメントで様子を見てもよいですか?

A. まず鉄不足かどうかの確認が必要です。出血などの原因を見逃さないためにも受診し、サプリメントと鉄剤は自己判断で併用せず、製品名・量を医師や薬剤師に伝えてください。

Q. 鉄剤はいつまで飲むのでしょうか?

A. 鉄の蓄えや出血の状況によって異なります。採血で終了時期を判断するため、症状がよくなっても自己判断で中断しないでください。

参考資料

医学情報の確認日:2026年10月28日。

  1. 日本鉄バイオサイエンス学会「鉄欠乏性貧血の診療指針」第1版(2024年)・診断指針(公開版)
  2. 日本鉄バイオサイエンス学会「鉄欠乏性貧血の診療指針」第1版(2024年)・治療指針(公開版)
  3. American Gastroenterological Association「Gastrointestinal evaluation of iron deficiency anemia」(2020年)
  4. 日本婦人科腫瘍学会「子宮体がん」
  5. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」/健康日本21アクション支援システム「鉄」
  6. 生田克哉「鉄欠乏および鉄欠乏性貧血」臨床血液 2026;67(6):558–565(公開抄録)
  7. 慶應義塾大学病院 KOMPAS「鉄欠乏性貧血、その他の造血因子不足による貧血」

この記事の監修者

山下 理比路

医療法人社団優春会伊原医院 理事長
山下 理比路

  • 医師/医学博士
  • 日本集中治療医学会 集中治療専門医
  • 日本医師会認定 産業医
  • 日本内科学会 正会員
  • 日本循環器学会 正会員
  • 日本医師会「かかりつけ医機能報告制度にかかる研修」修了

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