• 2026年9月14日

インフルエンザ予防接種はいつ受ける?9月接種の注意点は?効果が出るまで・接種時期を医師が解説|新橋・汐留の伊原医院

「インフルエンザワクチンはいつ受ければよい?」「9月に接種するのは早すぎる?」「9月に接種したら冬にもう一度接種した方がよい?」と迷う方も多いのではないでしょうか。



日本では、季節性インフルエンザは冬季に流行することが多いですが、流行の始まる時期は年によって異なります。2026年は例年より早く患者数が増え、東京都では8月に流行開始が発表されました。



ワクチンは接種した当日から十分な効果が得られるわけではありません。今年のように早く流行が始まった場合には、例年より早めの接種も選択肢になります。



新橋・汐留の伊原医院では、2026年9月14日(月)からインフルエンザワクチン接種を開始しています。この記事では、主に注射の不活化インフルエンザワクチンについて解説します。






2026年はすでにインフルエンザの流行が始まっています



インフルエンザというと「冬の感染症」というイメージが強いかもしれません。例年、日本では12月~3月頃に流行することが多いですが、2026年は早い時期から患者数が増加しています。



東京都の2026年8月27日の発表によると、第34週(8月17日~23日)の都内の患者報告数は定点当たり1.49人となり、流行開始の目安である1.0人を超えました。前年よりも1か月以上早い流行開始です。



今後、学校や職場などで人と接する機会が増えることで、さらに感染が広がる可能性があります。そのため今年は、単純に「10月や11月になってから」と考えるのではなく、流行状況をみながら早めの接種を検討する意味があると考えています。



医療機関でインフルエンザ予防接種を受ける女性のイラスト
流行状況と生活の予定を踏まえて、接種時期を考えましょう(イメージ)





ワクチンは接種してからどのくらいで効果が出る?



インフルエンザワクチンは、接種後すぐに十分な免疫ができるわけではありません。一般に、接種してから約2週間で予防効果が期待できるようになると考えられています。



厚生労働省の資料では、効果を維持する期間の目安は接種後約2週間から約5か月とされています。そのため、9月中旬~下旬の接種でも、冬の流行期の一部まで予防効果が期待できます。



ただし、約5か月はあくまで目安であり、効果は時間とともに低下します。年齢や免疫状態、流行するウイルスなどによっても異なり、冬の終わりまで同じ強さの効果が続くことを保証するものではありません。



接種後の時期効果の考え方
接種当日~約2週間十分な予防効果が得られるまで時間が必要です。
約2週間後~約5か月予防効果が期待される期間の目安です。効果には個人差があり、徐々に低下します。
9月中旬~下旬に接種した場合9月末~10月頃から効果が期待されます。約5か月後は翌年2月頃ですが、その日まで一定の効果が続くという意味ではありません。


今年はすでに流行が始まっていることも考えると、「冬まで効果をもたせるために接種を遅らせる」ことだけを考える必要はありません。流行状況や仕事、学校、受験、出張などの予定も踏まえて接種時期を決めることが大切です。






9月に接種すると、冬にもう一度接種する必要がある?



成人の方から特によく聞かれる質問です。通常の成人であれば、9月に接種したからといって、冬にもう一度接種する必要は基本的にはありません。



厚生労働省では、13歳以上について添付文書上は「1回または2回」とされている一方、健康な成人や慢性疾患のある成人では、0.5mLの1回接種で2回接種と同等の抗体価上昇が得られたとの研究結果を紹介しています。高齢者などを対象とする定期予防接種も1回です。詳しくは厚生労働省「インフルエンザワクチン(季節性)」をご覧ください。



伊原医院でも、通常の成人の方については、今シーズン1回の接種でよいとご案内しています。効果が時間とともに低下することだけを理由に、冬の追加接種を一律に行うものではありません。



ただし、年齢や基礎疾患、免疫状態によって個別の判断が必要な場合があります。なお、13歳未満のお子さんの注射の不活化ワクチンは原則2回接種です。ご不安な場合は接種時に医師へご相談ください。






インフルエンザワクチンを打てば絶対にかからない?



ここは大切なポイントです。ワクチンを接種しても、インフルエンザに絶対にかからなくなるわけではありません。接種していても感染し、発症することはあります。



一方で、現在のインフルエンザワクチンには、次の効果があるとされています。



  • インフルエンザの発症を一定程度予防する
  • 発症した場合の重症化を予防する


つまり、ワクチンは発症する可能性や、かかった場合に重症化する可能性を減らすための予防手段の一つです。接種した後も、手洗い、換気、咳エチケットなどの基本的な感染対策は引き続き大切です。






接種できない場合・注意が必要な場合は?



明らかな発熱がある方や重い急性疾患にかかっている方は、その日の接種を見合わせます。また、接種するワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方は接種できません。



次のような場合には、接種前に医師へお伝えください。



  • 過去のワクチン接種で強いアレルギー反応を起こしたことがある
  • 心臓、腎臓、肝臓などの基礎疾患がある
  • 気管支喘息などの呼吸器疾患がある
  • けいれんの既往がある
  • 免疫機能に関わる病気や治療を受けている


持病があるから接種できないとは限りません。むしろ重症化リスクを考えると接種が望ましい場合もあるため、体調や治療内容を確認して個別に判断します。






接種後にはどんな副反応がある?



比較的多いのは、注射した部分の痛み、赤み、腫れです。発熱、頭痛、寒気、だるさなどがみられることもあります。多くは数日以内に自然に改善します。



まれですが、アナフィラキシーなどの強いアレルギー反応が起こることもあります。息苦しさ、全身のじんましん、強いめまいなどが現れた場合は、直ちに医療機関へ連絡・受診してください。呼吸が苦しい、意識がもうろうとする、急速に悪化する場合は119番で救急車を呼びます。






よくあるご質問(Q&A)



Q. 今年はもうインフルエンザが流行しているのですか?
A. はい。東京都では2026年8月17日~23日の患者報告数が流行開始の目安を超えました。今後さらに感染が広がる可能性もあるため、今年は早めの予防接種も選択肢になります。



Q. 9月に接種しても冬まで効果がありますか?
A. 一般に接種約2週間後から約5か月が予防効果の目安とされ、9月接種でも冬の流行期の一部まで効果が期待できます。ただし、効果は徐々に低下し、冬の終わりまで十分な効果が続くとは限りません。



Q. 9月に接種したら、冬にもう一度打った方がよいですか?
A. 通常の成人では、9月接種を理由とした冬の追加接種は基本的に必要ありません。年齢や免疫状態などによって判断が異なる場合があるため、医師にご相談ください。



Q. ワクチンを接種すればインフルエンザにはかかりませんか?
A. いいえ。接種しても感染・発症することはあります。ただし、発症する可能性を一定程度下げ、重症化を予防する効果が期待されています。






伊原医院では9月14日からインフルエンザ予防接種を行っています



伊原医院では、2026年9月14日(月)からインフルエンザワクチン接種を開始しています。



  • 料金:4,000円(税込・自費接種)
  • 予約なしでも接種可能です。
  • 予防接種の受付時間:13時~18時30分(診療日)


今年はすでに東京都で流行が始まっています。通常の成人の方は今シーズン1回の接種を基本とし、流行状況を踏まえて早めの接種をご検討ください。



港区の子ども・高齢者向けなど、各種助成制度の予診票をお持ちの方は、接種時にご持参ください。当院の接種開始日と、助成を利用できる開始日は異なります。



港区の2026年度の案内では、区内実施医療機関における高齢者・子どもの助成対象接種は9月24日からです。なお、当院は木曜休診のため、ご来院日は診療日をご確認ください。助成期間より前の接種は助成対象になりません。対象年齢、利用条件、予診票の有効期間などをあらかじめご確認ください。



新橋・汐留・港区周辺でインフルエンザ予防接種をご希望の方は、伊原医院までお気軽にご来院ください。



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本記事は2026年9月14日時点で確認した厚生労働省、国立健康危機管理研究機構(JIHS)、東京都、港区等の情報を踏まえて作成しています。接種の可否や回数は、診察のうえで個別に判断します。



参考情報





この記事の監修者



山下 理比路


医療法人社団優春会伊原医院 理事長
山下 理比路



  • 医師/医学博士
  • 日本集中治療医学会 集中治療専門医
  • 日本医師会認定 産業医
  • 日本内科学会 正会員
  • 日本循環器学会 正会員
  • 日本医師会「かかりつけ医機能報告制度にかかる研修」修了


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